トラリピを始めようと思ったときに「決済トレールお得だよ」という声を聞くこともあります。
初めて聞いたときはいったいどういう仕組みなのか気になりますよね。
また決済トレールを設定した方がいいのか、迷っている方もたまに見かけます。
そこで今回はトラリピの決済トレールとは何なのか、また決済トレールは設定した方がいいのかまとめてみました。
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目次
そもそもトラリピの決済トレールとは?
トラリピの決済トレールについては、マネースクエアの公式サイトの方でも詳しく説明しているので、最初は公式サイトで見た方がいいかもしれません。
ここではトラリピの決済トレールについて、要点だけかいつまんで簡単に説明していきますね。
そもそものトラリピは下図のように価格が上下する回数が多いほど、利益が出るようになっています。
ただ下図のような上昇トレンドが起きてしまった場合「トラリピの設定どおりじゃなくて、後で売れればもっと利益大きかったのに...」となることも珍しくありません。
また上昇した先に買いトラップを仕掛けていない場合は次の売買が始まるまで時間がかかってしまいますよね。
しかし決済トレールを設定してトラリピの注文をしておくと、下図のように「上昇トレンドで上がりきった後に決済してくれる」ようになります。
本来売るべきポイントでは売らずに、上がりきって下がったタイミングで売ってくれるので、レンジ相場から抜けた場合は利益が大きいです。
決済トレールは一度決済を見送って、トレンドを追いかけるため、ポジションを持つ期間は長くなってしまいますが、待った分だけ利益が膨らみます。
ここまでがトラリピの決済トレールについての簡単な説明になるのですが、決済トレールを利用するのに知っておかないといけないのが「トリガー価格」です。
トリガー価格とは?
決済トレールについては、あともう1つ「トリガー価格」についても知っておかなければいけません。
決済トレールではトレンドが上がりきった後に、決済してくれるのですが、レートが下がる段階で「ここまで下がったら決済」というラインが決まっています。
その決済価格を決めるきっかけとなるのがトリガー価格です。
決済トレールでは、レートがトリガー価格に達するごとに決済価格を移動させます。
このようにトリガー価格というものが設定されており、そのトリガー価格に達したら新しい決済価格が決まり、その決済価格まで下がったら成行注文で決済してくれます。
つまりレートが上がり、トリガー価格を更新し続ければ、比例して決済価格も上がっていくイメージですね。
レートが上がり続ける中で、途中新たなトリガー価格に達しなければ、決済価格が移動せずにそのまま売ってくれます。
トリガー価格はどうやって決まる?
トラリピにおいてトリガー価格は変更することができません。
トラリピで設定した決済価格から±0.2円ごとに自動設定されています。
ちなみに南アフリカランド/円・香港ドル/円・トルコリラ/円の場合は±0.1円で、対ドル通貨の場合は0.002ドルごとです。
つまり、もともと100.4円で売るというトラリピ設定の場合、100.6円、100.8円...という風に0.2円ごとにトリガー価格が自動設定されます。
トラリピで決済トレールを設定する方法
トラリピで決済トレールを設定する方法は簡単で、トラリピ設定中にワンクリックするだけです。
トレール値幅は0.2円で決まっていますので、チェックするだけでOKです。
ここは迷うところではないでしょう。ただこれまで決済トレールについて説明してきましたが、メリットもあればデメリットもあるので、必ず設定しておいた方が得ということはないです。
デメリットがあるという点では、初心者にはあまりおすすめできない設定とも言えるかもしれません。
トラリピは決済トレールを設定した方がいい?
トラリピの決済トレールについては分かったものの、結局設定した方が良いのかは人によります。
今回はメリットとデメリットについてもまとめてみましたので、ここからあなたにとって得のある設定なのかを判断するとよいでしょう。
決済トレールのメリット
トラリピの決済トレールのメリットといえば、やはり利益の極大化を狙えるところでしょう。
同じ価格帯を何度も上下するレンジ相場であれば、従来のトラリピでも十分ですが、相場はそう簡単に我々の希望通り動いてくれません。
もし買い注文のトラリピを入れていて、トラップを仕掛けていた層を抜けて上に上がったときは特に大きな利益を受けれます。
本来ならトラリピの設定しなおしをしないと利益が生まれないところでも、決済トレールのおかげで問題なく利益を取れるのです。
設定していなかった分のところまで利益を取ることができますし、仕事で忙しくて相場を逐一チェックできない人にとっては、専業投資家にも負けない利益の出し方ができるでしょう。
決済トレールのデメリット
決済トレールは本来のトラリピでは取れなかった利益を取ることができるため、メリットが大きいように見えますが、残念ながらシステム上のデメリットもあります。
時によっては決済トレールのせいで損してしまうこともありますので、デメリットはしっかりチェックしたうえでトレール決済を使うかどうか決めるとよいでしょう。
普段のトラリピであれば、指値注文となっていますので、注文価格と同じ価格で決済されます。
しかし決済トレールの場合、指値ではなく成行で決済されますので、決済価格にある程度のずれが生じてしまう可能性があるのです。
もちろん損するずれと得するずれがあるのですが、決済トレールゆえのデメリットとして覚えておきましょう。
ただそこまで大きくずれることはあまりないので、損するようにずれても、決済トレールがはたらいてるぶん、利益は大きいです。
決済後に「あれ?決済価格が想定より低いぞ?」となってもそれは、決済トレールがシステム上、成行注文になっているだけですので、あまり気にしなくて大丈夫です。
決済トレールのデメリットの大きなところは窓開けしたときにあります。
さきほど決済トレールの売り注文はシステム上、成行注文になってしまう話をしましたが、そのせいで窓開けした場合、始値で注文成立してしまいます。
決済トレールは「トリガーに触れずに決済価格を下回ったら成行注文で売買」という設定になっていますので、週末前には決済価格へ下がっていなかったとしても、窓開けしたときに決済価格を下回っているレートの時は成行注文してしまうのです。
「成行注文ゆえのデメリット」とも言えますね。
普段のトラリピでは指値注文なのでこのようなことは起きないのですが、決済トレールだと仕組み上このようなデメリットがあるので注意してください。
窓開けは予想できるものじゃないところが難しいところですね。
一つ政治のニュースが上がれば、窓開けしてしまうこともあるので...
まとめ
最後にまとめると決済トレールはあまり初心者にはおすすめできるものではありません。
特に低予算で始めている方は、窓開けによる損失を出してしまうと、維持率が想定以上に下がってしまい、気づかないところでロスカット値が迫ってきている...なんてことも。
トラリピは本来損失が出ずに、運用していくことを前提としているため、窓開けによる損失でロスカット値の変動は少なからず起きてしまいます。
ギリギリの予算でトラリピをしている場合は、損失が命取りになるので、リスクを考えると決済トレールは使用しない方が良いです。
ただ窓開けさえ起きなければ、基本的にリターンが大きくなる方法ですので、リスクよりリターンを取る場合は決済トレールを使用してみるのも良いでしょう。
マネースクエアの公式サイトで公開されているものだと、1か月間の米ドル円で決済トレールを使用したときと使用しないときでは、利益に2倍近くの差が出たという話もあります。
普段安定してレンジ相場を築いている通貨でも、政治がかかわってくると変動が大きくなりやすいので、そういった政治に動きがありそうな国の通貨で決済トレールを使ってみるのもおすすめです。