トラリピするにあたって一番怖いのがロスカットです。
トラリピは自動で売買してくれますので、基本的にほったらかしで運用するのですが、よく考えずに設定して運用すれば気づかないうちにロスカットされてしまいます。
そこで今回はトラリピでロスカットを防いで安定した利益が出る運用方法や対策についてまとめてみました。
初心者でもわかりやすいように計算方法もまとめていますので、今後トラリピで運用する際のチェックポイントとして参考にしてみてください。
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目次
トラリピでロスカット対策に使うのはらくトラ運用資産表のみ
トラリピではらくトラ運用資産表を使えば、簡単にロスカットレートを計算できます。
そのため、証拠金や仕掛けるレンジ幅などから自分でロスカットレートを計算する必要はありません。
そこで今回は、このらくトラ運用資産表をどのように使うことで、ロスカットレートを計算し、安定した資産運用ができるのか説明していきます。
これからロスカット対策について説明していくのですが、その前に大まかな流れを押さえておきましょう。
- ロスカットしないであろうレートを見定める
- らくトラ運用資産表でロスカットさせない設定の仕方
この2点を抑えておけば、ロスカットを気にせず、トラリピを楽しめます。
トラリピでロスカットしない水準の見方
まずはトラリピでロスカットしないために、ロスカットラインをどれぐらいのレートにするかを決めましょう。
トラリピするにあたって、ロスカットしないラインを見極めるには、まず取引したい通貨ペアのここ10年以上のチャートを見るところから始めます。
ここではトラリピ初心者におすすめな豪ドル/円のチャートを参考に解説していきます。
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10年以上前にさかのぼってチャートを見てみると、最高値と最安値が分かります。
豪ドル/円の場合だと、
最高値は2007年10月の107.87円。
最安値は2008年10月の55.05円。
こう見るとここ10年で最高値と最安値は更新されていないんですよね。
ちょうどバブルで潤ってたころとバブル崩壊した後が最高値と最安値になっています。
かなり安パイにトラリピするのであれば、
買い注文の際のロスカットレートを55円以下
売り注文の際のロスカットレートを108円以上
を目安に設定するとよいでしょう。
仮にこの辺のロスカットレートを急に超える場合は、他の投資をしていても、かなりの変動があるときです。バブルぐらいの材料がなければここまで動かないと予想できるので、ある程度リスクは低いラインと言えます。
ただ55円と108円だと幅が大きすぎるので、70円と108円の間で運用するのが無難です。リーマンショック以来は70円を下回っていないのが理由ですね。
またバブル後の2013年4月に108円へ近づくほど上昇したケースもあったので、上限は108円付近に置く、というのが私の考えです。
「FXの経験がない」
「ほったらかしでトラリピ運用したい」
という方はここ10年の高値と安値を基準にロスカットレートを設定するようおすすめします。
トラリピでロスカットしない設定にする計算方法
取引したい通貨ペアでロスカットレートを決めたら、次はらくトラ運用資産表を使って、計算していきましょう。
これだと豪ドル/円の買い注文で、ロスカットレートが70円以下になっていますね。
ちなみに東京15時ロスカットと自動ロスカットの2種類があるのですが、見るべきは東京15時ロスカットだけでよいです。
ただここの数値が想定より離れていた場合は、設定を細かくし直す必要があります。
※東京15時ロスカットと自動ロスカットに関する詳しい説明は別の記事にまとめていますので、気になる方は参考にしてください。
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らくトラ運用資産表では7つの設定項目があるのですが、当然ながらそれぞれの設定でロスカットレートが決まります。
【ロスカットレートが遠くなる設定】
- ②運用予定額を増やす
- ③仕掛けるレンジ幅を狭める
- ④レンジ内に仕掛けるトラップ本数を減らす
- ⑤通貨数を減らす
①⑥⑦はロスカットレートに関係しませんので、ロスカットレートを調節させたいときはこの4種の数値を動かしましょう。
この4ポイントをすれば、ロスカットレートが離れて、安全圏でトラリピ出来るようになるのですが、③④⑤の設定をすると、そのぶん取れる利益は減ってしまうので注意が必要です。
③レンジ幅を狭めれば、狭めて漏れたぶんだけ取引できなくなりますし、④トラップ本数が減れば減っただけ取引回数が減ります。
⑤通貨数もトラップ本数と同じように、減らすとそのぶん1取引量が減りますので利益が減るのも当然ですね。
もしロスカットレートが求める水準に足りなければ、できるだけ運用資産額を増やしたいところです。
ただ④⑤をメインに下げてしまうと、取引利益が落ちますので、できれば最初に②の設定から考えるのが良いでしょう。
トラリピは注文のし直しができますので、レンジ相場が少し動いたらそれに合わせて注文しなおせばよいので。
例えば70~100円で設定して、ここ最近のレートの動きが75~85円で動いているのであれば、70~90円に設定しなおして、いったん様子見するのをおすすめします。
ちなみに私の場合は
レンジ幅をここ1年のチャートの上値と下値で設定。
トラップ本数は「レンジ幅の差」×2+1本。
1取引の通貨量を0.1万通貨。
で設定し、そのあとロスカットレートを見ながら調整しています。
ロスカットに気を遣いすぎてトラリピで利益が見込めない設定にならないように注意
少ない資金でも設定をどうにかすれば、トラリピはできます。
ただ最低でも30万円の資金はないと、充分なロスカットラインで運用するのは難しいです。(相場の状況にもよりますが)
トラップ本数と1取引通貨量を減らすと、そのぶん取引量が減ったり、なかなか約定しにくくなったりします。
また通貨によってはポジションを持っているだけでマイナススワップになってしまうこともありますので、どうしてもトラップ値幅の広いトラリピ設定になってしまう場合は、プラススワップの通貨ペアに絞って取引するのがおすすめです。
ロスカットレートに留意することはもちろん大事ですが、そのせいで利益が出にくく、スワップで損失が出るなんてことがないようにトラリピを運用していきましょう。
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