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ソーシャルレンディングのリスクを解説!危険性をしっかり把握しよう

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ソーシャルレンディングのリスクは大きい?

ソーシャルレンディングはリスクの小さい投資として世間に広まりつつありますが、投資の仕方を間違えると大きなリスクとなってしまいます

日本のソーシャルレンディングは2008年に始まり、今でこそようやく体制が整ってきた感じはありますが、投資する側からすると、まだまだ改善の余地がある未完成要素の大きい投資です。

しかし、現状のソーシャルレンディングはリスクをしっかり理解し、無理のない投資をすることでほぼ確実に収益を出せる仕組みとなっています。

今回はソーシャルレンディングで失敗しないために、リスクを踏まえた投資の注意点をまとめてみました。

 

そもそもソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングは、簡単に言うとお金の貸し借りです。
あなたが友達にお金を貸した時に利子をつけて返してもらうことがあると思います。それと一緒であなたが企業にお金を貸すと、お金を利子と一緒に返してもらえるのです。

その時、あなたと企業の間にはmaneoなどのソーシャルレンディング事業者が入ります。ソーシャルレンディング事業者はあなた(個人)から小口の資金を集めて、その資金を企業に融資し、企業が返済した利子付きのお金をあなたに返す仕組みです。

つまり、銀行と同じ仕組みであるといえます。あなたが銀行に預けているお金を使って、銀行は企業に融資して利益を得て、その一部を金利としてお金を預けているあなたに返しているのと同じです。

簡潔に言うと、銀行の代わりにソーシャルレンディング事業者にお金を預けていると言えます。

銀行の定期預金の年利はゆうちょ銀行で0.01%しかついてきませんが、ソーシャルレンディング事業者の場合、年利で2%~15%の利子がついて返ってくるため、ゆうちょ銀行の定期預金と比べると200倍~1500倍もの金利がついてきます。

ソーシャルレンディングの平均年利が7%くらいですが、それでもゆうちょ銀行の700倍の年利です。

さらに、株やFXなどの投資と違って毎日チェックする必要もありません。銀行の定期預金と同じで、一度預けてしまえば返済が終わるまで待っとくだけでいいので銀行に預けるくらいなら投資するという人が増えています。

 

危険性を理解すればローリスクミドルリターン

しかし、ソーシャルレンディングは銀行よりも年利が高いですが、ある程度のリスクがあるのは事実です。ソーシャルレンディングは、日本では新設されて間もない投資であるので「危ない投資」という先入観を持たれがちですが、リスクをしっかり回避できれば、ローリスクミドルリターンで資金を運用することができます。

リスクを把握しなくとも、ミドルリスクミドルリターンで資産を運用できるものの、リスクを軽減させておくことは大事です。

 

ソーシャルレンディングのリスク

元本割れのリスク

元本割れとは、投資した先の企業が返済できなかった場合、投資したお金の一部、もしくは全額が返ってきません。ソーシャルレンディングでは、企業が倒産して返済ができなくなった場合を考慮して、担保を取っている場合と取っていない場合があります。

担保を取っている案件のみに投資するのであれば、一部もしくは全額返ってくるかもしれませんが、利回りは0になる可能性もあるのです。
担保を取っていない案件の場合、全額もしくは8割額が返ってこない可能性がありますので、銀行と違って確実に預けているお金が戻ってくる保証はありません。

しかし、今のところソーシャルレンディングの各事業者は「元本割れをしたことは一度もありません」と言っている企業がほとんどです。ソーシャルレンディング事業者の中には元本割れが起きても、投資家のあなたに全額返せるように余剰資金をプールさせているところもあります

ソーシャルレンディングにおいて、元本割れによる資金の損失リスクはあるのですが、その機会にめぐりあうことは滅多にありません。ただ、そのリスクをはらんでいるということは頭に入れて投資をしましょう。

 

途中解約は出来ないリスク

ソーシャルレンディングは一度投資したら、決められた期間の間に途中解約することはできません。最初に決められた期日通りに返済が始まります。返済までの期間が5ヶ月の案件もあれば24ヶ月の案件もあるため、利回りだけを見て投資先を決めると後で後悔してしまうこともあるのは事実です。

返済までの期間が5ヶ月の場合、5ヶ月目に投資した金額が返ってくる案件もあれば、毎月投資した金額の5分の1が返済される案件もありますので、必要に応じて選択することが大切です。

 

投資先の情報が分からないリスク

株やFXは、投資先の情報を考慮して投資するのが基本ですが、ソーシャルレンディングの場合はどの会社に投資しているのか知ることはできません。把握しているのはソーシャルレンディング事業者のみです。

しかし、ソーシャルレンディング事業者も元本割れが1件でも起こると、投資家達からの不信を買ってしまうため、絶対に避けます。
そのため、融資先の企業への審査は厳しいですし、ソーシャルレンディング事業者の1つであるmaneoの審査は銀行以上に厳しいという話があるのも事実です。

確かに株やFXのようにリスクを考えながら投資する楽しさはないかもしれません。しかし、株やFXと違って投資側に必要な知識はほとんど無いという点では、ソーシャルレンディングは投資初心者でも稼げる投資だと言えます。

 

金融危機のリスク

滅多にあることではありませんが、もしも投資期間に金融危機が来たら、元本割れする可能性がとても高くなります。2008年に金融危機が起こったことによるリーマン・ショックの影響を思い出すと、投資先の会社が倒産してもおかしくありません。

金融危機は誰でも予想が難しいので、心配していたら投資はできませんが、株やFXと同じようにソーシャルレンディングも金融危機の影響を受けてしまうことは忘れないようにしましょう。

 

ソーシャルレンディングを始める際に気をつけること

ソーシャルレンディングのリスクについて前述しましたが、これらのリスクのほとんどは、できるだけ回避することができます。これらのリスクを回避することでミドルリスクがローリスクになりますので、リスク回避を重視して安全にソーシャルレンディングを始めましょう。

 

余剰資金で投資すること

ソーシャルレンディングの投資額は余剰資金で運用するようにしましょう。リスクで途中解約ができないと述べたように、生活費をギリギリにして残った金額を投資してしまうと、返済までの間に万が一何かあったら元も子もありません。

最悪キャッシュローンをしてしまうと、何のための投資なのか分からなくなってしまいます。

リスクに気をつけて投資すればほぼ収益が望めますが、資金の突っ込み過ぎは禁物です。リスクを減らすためにも、銀行に入っている動かすことのないお金を使って投資しましょう。

 

少額の投資を複数に分散

ソーシャルレンディングの投資額は、事業者によって変わってくることもありますが、大体の相場は1万円からです。事業者によっては1,000円から投資できるところもあります。

1つの案件に30万円投資するよりも30個の案件に1万円ずつ投資するほうがリスクは格段に減ります。今のところ元本割れが1度も起きていないところもあるものの、万が一が起こると危険です。リスクをできる限り減らすためには、少額のお金で複数の案件に投資しましょう。

30個の案件に1万円ずつだと、金利の方も分散されて稼ぎが減ってしまいますので、状況に合わせて5個の案件に6万円ずつという投資の仕方も良いです。

余剰資金を何件の案件に分散させるかは、各案件の利回りの差を見ながら決めることをおすすめします。

 

投資の中では手堅いソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングは「生活資金まで使わない」「投資先を複数に分散する」の2つの約束事を守ればローリスクミドルリターンを望める理想的な投資スタイルです。

ハイリスクハイリターンの株やFXは、ゼロサムゲームですので勝つ人がいれば負ける人がいるとても厳しい世界です。現に株で勝っている人は投資家全体の3割しかいないというのは有名な話です。

しかし、ソーシャルレンディングは事業者がしっかりしていれば、投資家全員が勝てる投資と言えます。投資初心者であろうがなかろうがほとんど関係ありません。一度投資すれば、あとは返済期限まで何もすることはありませんし、時間も必要なければ、株のような難しいテクニックを覚える必要もないのです。

ソーシャルレンディングは、現段階では元本割れ率が0%のところばかりですので、万が一にさえ気をつければ高い確率で勝てる投資です。

さらに、銀行に預けているよりは高い利回りがあることは間違いありません。
銀行に眠らせている資金がある方は、まずは少額で試してみることをおすすめします。

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やまもん

やまもん

20代後半/会社員年収600万 運用資産:500万 現在の利益:+285,650円 投資でドカッと稼ぐより堅実に資産を増やしたい、やまもんです。 年金だけじゃ生活できない将来が待っていると周りに脅され、できることをやろうと思い、資産運用に手を出しました。 投資におけるノウハウや運用実績を公開していきます。 Twitterのフォローよろしくお願いします!

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