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maneoはこれまでに元本割れを起こしたことがない
maneoは運営方針を変えてから元本割れを1度も起こしていません。個人向けローンファンドを取り扱っていた頃は、元本割れが多数起こっていましたが、企業向けローンファンドに特化したソーシャルレンディングに変わってからは元本割れが起きていない安心できる運営会社です。
※運営方針の変更によるmaneoの元本割れについてはこちらで詳しく書いています。
maneoで貸し倒れが発生!本当は発生していたmaneoの貸し倒れ
しかしこれまでに元本割れが起きていないからと言って、今後も起こらないわけではありません。今回はmaneoの元本割れについてまとめてみました。
ついにmaneoにも元本割れの恐れあり?
2017年3月にとうとうmaneoで元本割れが発生しそうなファンドが見つかりました。公式サイトにて3つのファンドの延滞発生の報告がされています。
この延滞が発生したファンドが実際に元本割れを起こすかはまだ分かりませんが、可能性があるのは事実です。これまで元本割れの兆しもなかったところに、元本割れの可能性が見えてきたので投資家はより一層リスク分散を強めた投資をしていく必要があります。
それでは2017年3月に起きた元本割れを起こしそうな案件について、公式サイトの情報に基づき、簡単に説明していきましょう。
maneoで元本割れを起こしそうな案件
事業生資金支援ローンファンド
案件 事業性資金支援ローンファンド43号
貸付実行日 2015年11月6日
融資金額 35,000,000円
最終返済日 2018年11月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=280
残高 22,689,544円案件 事業性資金支援ローンファンド44号
貸付実行日 2015年11月6日
融資金額 22,258,152円
最終返済日 2018年11月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=281
残高 14,429,337円案件 事業性資金支援ローンファンド51号
貸付実行日 2015年11月11日
融資金額 12,740,000円
最終返済日 2018年11月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=291
残高 8,227,813円
※公式サイトより一部引用
2017年3月に延滞発生したファンドは上記の3つのファンドです。
3つのファンドとも投資可能金額に違いはあるものの、投資先は同じ案件でした。今回遅延が発生したのは教育関連サービスの事業者AVと賃金業者の事業者Cのファンドです。
3つのファンドに延滞が発生したと言っても、3つとも投資先の案件が同じですので、実質は1つのファンドに案件が発生したと言っても差し支えないでしょう。
債務者からの返済がなかったことから4月の分配は行われませんでした。
この3つのファンドは担保や保証が付いていない案件であり、このまま返済できない状況が続けば、実質元本割れになる可能性は極めて高いです。
回収の見込みはあるの?
3.回収の見込み
状況把握に努めておりますが、現時点では回収については不明の状況です。
今後、あらゆる手段で回収を試みます。
※公式サイトより一部引用
延滞は発生したものの、後から返済されるのであれば、元本割れにはなりません。一時的に投資家から投資金が離れていますが、回収することさえできれば、損失はないため、信用を落とさないためにもmaneoが必死になって回収していることは容易に想像できます。
しかし、今回の延滞発生のファンドは元本割れによる全損失は無い可能性が高いです。というのも募集時には担保と保証が付いていないファンドとして扱われていましたが、告知していないだけで担保を取っていたそうです。
投資家の皆様へはローンファンド詳細画面で告知いたしませんでしたが、別途1社2名との連帯保証契約および保有不動産に対する第2順位での根抵当権設定契約を締結しておりました。
融資実行当初は登記留保の状態でしたが、現在は登記申請し、登記済みの状態となっています。
投資家の皆様に告知しなかった理由は、これらの保全措置は融資金の全額を担保できるものとは言い難く、投資判断上の誤解を避けたいがためでした。
※公式サイトより一部引用
maneoは担保を付けていたものの、その担保だけでは元本割れを起こした時に全額を担保できるほどの担保でなかったため、告知をしていなかったようです。
つまり本当のところは担保があるということですので、全損失する可能性は低いと考えられます。担保から回収した資金は投資家に分配されますので、全損失ではなく、投資金の一部を損失する状態になりそうです。
これから先、maneoがどこまで回収できるかで元本割れをするのかどうかが決まります。担保だけでは全額を賄いきれないと言っていますので、担保だけでは足りない不足分の投資金を回収することができるのかは分かりません。
しかしmaneoは確実に回収していく意思があるのは間違いないです。
ソーシャルレンディングは元本割れが0件というのが売り文句ですので、もしmaneoで元本割れが起きたら、今まで集まっていた投資家が離れていくことが考えられます。
今やソーシャルレンディング業界No.1とまで言われていますので、信用が落ちるようなことは確実に避けてくるはずです。
今まで元本割れが起きなかったもののリスクはある
maneoは今まで元本割れは起こしていません。ただし今回の延滞発生があったように元本割れの可能性が今後出てくるとも限らないのです。
今回紹介した延滞発生のファンドが元本割れになるかどうかは分かりませんが、投資をする以上元本割れのリスクは常に考えておかなければいけないことは分かります。
しかし今回遅延が発生したことから分かる事が大きいのも事実です。maneoの利回りは銀行の定期預金の約200倍はあります。この高金利な資産運用を辞めるのはいささかもったいない気がします。
今回遅延が発生したお知らせから分かることは「担保付きで募集している案件は元本割れが起きにくいんじゃないか?」ということです。そんなの当たり前という人も多いかもしれませんが、今回の延滞発生した際のお知らせには以下の文言があります。
投資家の皆様に告知しなかった理由は、これらの保全措置は融資金の全額を担保できるものとは言い難く、投資判断上の誤解を避けたいがためでした。
※公式サイトより一部引用
maneoは担保をつけていたものの、投資した金額の全額を補填できるほどではなかったため、担保付きの表記をしませんでした。
つまり現在募集しているファンドの担保付きファンドは「もし投資先の企業が返済できなくなっても投資金が返ってくるほどの担保がある」ということになります。利益はないかもしれませんが、投資金の全額は戻ってくる可能性が極めて高いのです。
今後は担保付きのファンドにだけ投資を集中させることができれば、元本割れは起きにくいと考えられます。
今後はより一層の分散投資で元本割れリスクを回避
photo credit: teraminato marble chocolate via photopin (license)
今回の延滞発生でよりリスクの少ない投資の仕方を再確認することができました。しかしまだまだリスクを小さくする方法はあります。
ソーシャルレンディングでは分散投資がリスク回避に有効です。
maneoで1つの担保付きファンドに10万円投資するのではなく、2つの担保付きファンドに5万円ずつ投資することでリスク回避ができます。仮に1つのファンドに延滞発生してしまっても、担保で全額戻ってくる可能性は高いですし、もう一方のファンドではしっかりと利回りを得ることが可能です。
「担保付きだから大丈夫」と思って1つのファンドにしか投資しないということがないように、しっかり分散投資をして、できるだけのリスク回避をしておくことをおすすめします。
maneoで投資するなら担保あり案件で元本割れリスクを阻止
maneoで安全第一に資産運用をしたいのであれば、担保付きファンドに絞って投資するようにしましょう。
確かに担保が付いていないファンドは利回りが高めで、慣れてきた頃につい目がくらんでしまいますが、担保付きの案件でも多くのファンドは銀行の定期預金の約200倍の金利です。金利200倍が安定して得られるのですから、わざわざ担保なしのリスクを取る必要もないのではないでしょうか?
投資はいかにリスクを減らして利益を得るかが重要です。
maneoで投資する際は担保付きファンドに分散投資を忘れずに、資産運用を始めることをおすすめします。
ソーシャルレンディングで元本割れはあるものだと思うべき
maneoを始めとした企業向けローンに特化しているソーシャルレンディングはどこも元本割れを起こしていません。そのため平均利回り10%台の高利回りが期待できるクラウドクレジットやラッキーバンクなどに資金を傾けてしまう人も多いです。
しかし、これまでの実績のあるmaneoのほうが安心感はあります。担保付きのファンドも多いため、リスクを減らして利回り5~8%の資産運用をしたい方にはmaneoがおすすめです。