「そういえばなんとなく確定申告しちゃってることあるな...」
と思ったので、漫画形式で分かりやすい「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」を読みました。
この本、1,296円で売っているのですが、確定申告する際の税金についての勉強代だと思えば、確実に元は取れます。
投資を始めて数年の人とか、確定申告についてあやふやな人などは特に!
今回は「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」について書評をまとめてみたので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
目次
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」はどういう人向け?
私も確定申告は自分でしているのですが、よく分からないところは「これでいっか」論で推し進めていました。
こういう人多いと思うんですよね。
ただこの本を読むと
「あー、今度からはこれも経費にいれていいんだ」
「あんなに悩んでた帳簿つけってこうやってするんだ!」
てのがよく分かります。
特に「興味が出て投資を始めたけど、確定申告しないといけないみたいで不安だ」という方は読んでた方がいいです。
【この本はこんな人に向いています】
- これから初めて確定申告する人
- 以前に確定申告したが、適当に済ませちゃった人
- 確定申告の勉強をしたけどよく分からなくて投げ出しちゃった人
- 何を経費にしていいのか分からない人
ネット検索で確定申告について調べるのはいいのですが、ネット検索だと断片的にしか教えてくれないので、初めての人には分かりにくいんですよね。
ただこの本だと税金や確定申告の大まかな流れが漫画形式で分かりやすいですし、ネット検索だと教えてくれないぶっちゃけた節税の情報を税理士さんが教えてくれます。
この本を読めば大まかな流れや仕組みが分かるので、読んだ後にネット検索で調べた方が、より深く税金や確定申告について理解できるはずです。
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」の内容と投資家が見るべきポイント
この本はフリーランスになった後に迫りくる「確定申告」にどう向き合えばいいかを順序だてて説明してくれているのですが、本業は別にある兼業投資家の方にも通じるところがたくさんあります。
フリーランスも兼業投資家も確定申告はしないといけませんしね。
投資家が見るべきポイントとしては
- 勘違いしやすい所得の税率
- 控除できるものに何があるか
- 専業投資家になる際の社会保険関係
- 何が経費にできるのか
- 節税につながる投資法
- 兼業投資家サラリーマンでも会社にバレない方法
などなどタメになることが多いです。
順に説明していきますので参考にしてみてください。
1章 会社員とフリーランスの違い
第1章は「何が違うの?フリーランスと会社員」です。
章題とおり、会社員とフリーランスの違いについて書かれています。
この辺は会社を辞めて一度確定申告した経験のある方なら知っていることが多いです。
要するに「会社員からフリーランスになって変わること」を簡単にまとめていますので、これから会社を辞めて独立したい人や会社を辞めて専業投資家になりたい人は、辞める前に読んでた方が良い章と言えますね。
あまり本の内容を言ってしまうとよくないので、大まかに説明しますが、税金に関しては「会社を辞める前から色々やっておいた方がいい」ということが分かります。
2章 勘違いしやすい所得の税率や控除についての説明
第2章は「誰も教えてくれない税金の話」です。
所得税やら住民税やら事業税など、あらゆる税に関しての簡単な説明があります。
また人によって税率は様々なので「私はどれくらい税率がかかるの?」という疑問を解決することが可能です。
さらに控除についてもかなり詳しく書いてあるので、自分がどんな控除を受けることができるのか知れます。
税率や控除について知れるので、自分がどれぐらい税金を払わなければいけないのか、簡単に把握可能です。
あと勘違いしがちな累進課税制度についても分かりやすく説明してくれているので「税金で収入のほとんどが持ってかれる!」という言葉が嘘であることが分かります。
特に投資でドカンと稼いで税金を不安に考えている方は安心できるかと!
3章 社会保険について
第3章は「リスクに備える!社会保険」です。
特に会社員を辞めてフリーランスとして活動する人向けに書かれています。
つまり専業投資家になる人向けとも言えますね。
会社を辞めて独立すると「国民健康保険や国民年金の手続きが必要になる」というのを知っている人は多いのですが、どうすれば安く手続きできるのかを知らない人も多いです。
国民健康保険を安くする方法や年金のうまい支払い方法など、参考になることはめちゃくちゃあります。
その分投資で稼げばいいや!って投げ出した人も漫画形式なら読みやすいのではないでしょうか?
4章 経費と領収書について
第4章は「ぶっちゃけどうなの?経費と領収書」です。
確定申告をする人が一番気にしているのは「経費」でしょう。
この章では「税理士がどういう基準で経費としてみてめてくれるのか」を書いています。
私は「これって経費になるのかな?ならないのかな?」と悩んだ経験はよくありましたが、この本のおかげで無駄に悩む時間を削減できそうです。
これは余談ですが「ファンクラブの会費を経費にできる」と税理士が言っていると考えると少し笑えました。
また分かりにくい家事按分についても分かりやすく説明してくれているので、家で作業する人なんかは目を通しておいた方が良いですね。
自分がどれくらい按分していいのか、税理士が教えてくれていると考えるだけで、変な不安はなくなります。
投資家は家で作業することが多いので、家賃や電気代などをどれぐらい按分すればいいのかを考える参考になりました。
5章 確定申告の提出の基本がわかる
第5章は「いざ!確定申告」です。
ここでは確定申告の仕方について書かれています。
確定申告の出し方はもちろん、青色申告承認申請書の書き方も細かく書いていますので、書類関係はこちらの章を見れば大丈夫です。
特に現状では白色申告にメリットがほとんどないので、青色申告をしていない人は目を通しておくべきといっても過言ではありません。
※もちろんネットで検索して調べても良いですが、本書のほうが漫画形式で理解しやすい印象です。
確定申告の流れや会計ソフトでつける帳簿についての説明も分かりやすく載っていますので、これから初めて確定申告する人や去年したことを忘れちゃった人は、本書を読んだ方が短時間で要点だけを押さえて理解できます。
6章 節税につながる投資法が一目で分かりやすい
第6章は「もっと知りたい!節税&お得なテクニック」です。
節税できる投資法については3種紹介されていますので、確定申告をする人は知ったうえで、投資するかどうか決めるのが良いです。
その投資法については大まかな流れや仕組みが分かりますので、興味のあるものがあれば、自分で細かく調べてみるのが良いでしょう。
投資の方法は種類が多すぎて、意外と自分にお得な投資を知らない方は多いです。
自分にあった資産運用の方法を知れる&節税にもなるきっかけを見つけられると思えば、ためになります。
ただ本当に大まかに書いてあるので、投資家の私としてはもっと細かく書いてあれば良かったなと感じました。
7章 副業がバレる理由や会社にバレない方法
第7章は「実は損する? 副業と確定申告」です。
「会社員だけど副業したい」
「だけど副業がバレると考えたらできない...」
副業解禁の流れは今も進んではいるものの、完璧ではありませんし、こういう風に悩んで副業できない人ってたくさんいます。
そんな方向けに会社へバレずに副業できる方法を税理士目線で教えてくれます。
投資家で大きく稼いでいても通用する方法です。
副業がバレる理由や会社にバレない対策を書いていたので「この本が広まれば副業する社会人が増えるだろうな」と感じました。
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」は読んでおきましょう
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」を読んでみて簡単な書評を書かせていただきました。
最後に思ったのは「確定申告するときにこの本と出会えてたらよかったな...」でした。
それぐらい確定申告に慣れていない人にとっては分かりやすく書かれています。
私は既に確定申告について独学で勉強し、何度か自分で申告しているのですが、最初のころは何からすればいいのか分からず、がむしゃらに調べていました。
ただ冒頭でも言いましたが、ネット上には教科書のように順序良く書いているところはなく、断片的な情報でしか知れません。
そもそも勘定科目など用語を理解していないのに、ネット検索で調べるのはかなり時間がかかります。
しかしこの本「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」を読めば、税金や確定申告についての流れが大まかに理解できるので、この本を読んでもう少し詳しく知りたいところだけ自分で調べてみる...というのが時間短縮できて良いです。
ある程度、確定申告について理解できた今でも、復習がてらいい勉強になりました。(漫画だし読みやすい!)
著者の大河内薫さん、イラストの若林杏樹さん、ありがとうございました!