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ソーシャルレンディングのマーケット型とは?特徴を分かりやすく解説

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ソーシャルレンディングのマーケット型とは

ソーシャルレンディングは「オークション型」「マーケット型」「貸付・ファンド型」の3種類に分けるられます。日本では貸付・ファンド型ソーシャルレンディングが主流になっていますが、マーケット型のソーシャルレンディングも存在するのは事実です。

3種類とも、ソーシャルレンディング運営会社が「融資を受けたい借り手」と「投資したい貸し手」を集めて、二者をマッチングさせるところは共通点であると言えます。

マーケット型ソーシャルレンディングは、オークション型の次に日本で有名になったタイプのソーシャルレンディングです。オークション型の借り手の信用度に対する不安を払拭できるように、マーケット型では借り手を審査してくれるようになりました。投資家である私たちが判断するのではなく、運営会社自らが投資先の審査を行ってくれますので、ある程度の信用度が保たれます。投資初心者からすると、第3者が審査してくれることで、投資先の相手にどれだけの信用度があるのか分かりやすくなりました。

あまり運営会社の審査を信じすぎるのもいけませんが、投資初心者よりは適した判断をつけることが可能です。そのため、少し前の日本はオークション型からマーケット型を選ぶ投資家が増えました。

それではもっと深くマーケット型ソーシャルレンディングの特徴について詳しく説明していきます。

 

運営会社が借り手の格付けを行う

マーケット型のソーシャルレンディング運営会社が融資を受けたい借り手を審査し、それぞれ格付けをすることが大きな特長です。例えばマーケット型ソーシャルレンディングを運営しているAQUSHの場合は、AA・A・B・C・Dの5段階のランクに借り手を分けて、投資したい貸し手を集めます。

この時のランク分けは、極端な話だと、AQUSHが審査した結果、返済延滞や貸倒れするリスクが少ない借り手をAAランクに、リスクの大きい借り手をDランクに振り分けることで、投資家は危険度を把握しやすいようになりました。

わざわざ借り手の状況を判断する必要がなくなり、自分でリスクの大きさを選べるようになったため、最も自由度が高いソーシャルレンディングと言えるでしょう。

 

貸し手が金利を決めるシステム

現在主流となっている、貸付・ファンド型ソーシャルレンディングは、運営会社が前もって金利を決めてから提示していますが、マーケット型は投資家が金利を選ぶことができます。

金利は4%~15%の幅から選ぶことができ、どのランクでもあなたの好きな金利で投資することが可能です。安全度の高いAAランクに15%もの高金利を希望に出すことはできます。

しかし、借り手によって募集している金額に上限がありますので、投資を希望した全員が投資できるわけではありません。その場合は低い金利で希望を出している方が優先されて投資権限を得ます。つまり、AAランクに15%の金利を希望していたも4%や5%に多くの投資家が希望を出していたら15%の希望はまず通りません。

また、金利4%に希望を出している人がいるからと言って、金利4%の人しか投資できないわけではないです。ここがマーケット型の魅力的なポイントでしょう。

例えば100万円の融資を受けたいAランクの借り手がいたとします。そこでAランクの借り手に金利4%で希望を出している人が複数いましたが、30万円分しか集まりませんでした。この時は残り70万円分の金額を集めなければいけませんので、金利5%で希望を出している人も投資可能対象に入ります。もしここで金利5%の希望で出している投資家たちの投資額が50万円しかないとしましょう。すると残りの20万円は金利6%で希望を出している投資形の中から選ばれます。

借「100万円の融資を受けたい」
貸A「4%で30万円貸します」
借「70万円足りない...」
貸B「5%で50万円貸します」
貸C「6%で20万円貸し付けましょう」

借「30万円を金利4%、50万円を金利5%、20万円を金利6%で1年後に返します」

つまり今回のAランクの借り手は金利4~6%の案件になることが決まるのです。金利6%でも借りることができたのに、4%で借りてしまうと少し損をした気分になるのではないでしょうか?

このように「できるだけ高い金利で投資できるのは何%からかな?」と新しい投資の駆け引きを楽しむことが出来るのはマーケット型のソーシャルレンディングならではの特徴です。

 

マーケット型と呼ばれる理由

マーケット型と呼ばれる由来は、言葉通りの意味で、実際のマーケット(市場)と同じような値動きをすることから名付けられました。

その時の景気に合わせて、貸し手のリスク許容度と希望金利により、ランクごとにある程度の相場が変動します。その変動具合が株式市場の値動きと似た動き方をしているため、マーケット型と呼ばれるようになりました。

 

貸し手が金利を決められるものの相場はほぼ決まっている


photo credit: lilacandhoney 弓道者 via photopin (license)

マーケット型と呼ばれる理由について前述したとおり、マーケット型の金利はランクごとに相場が決まっています。

しかし他のタイプのソーシャルレンディングと違って、実金利の上限(6%~8%であれば8%)を狙って投資することができれば、相場より高めの金利を狙うことは可能です。高めの金利を狙うにはある程度の経験が必要ですが、リスクの割に高い金利で投資できるのは、他のタイプのソーシャルレンディングにはないマーケット型のメリットとも言えます。

 

オークション型よりは初心者に優しいマーケット型

オークション型の後に出てきたタイプのマーケット型は、オークション型より難易度が易しめのソーシャルレンディングです。

オークション型も自由に金利を決められたものの、企業に対する審査は個人でしなければいけませんでした。目利きの良い投資家にとってはオークション型のソーシャルレンディングのほうが高い金利を狙えます。しかし、それができない投資初心者は損失を被ることもありました。

マーケット型も損失を被ることがありますが、今でもマーケット型はオークション型よりもリスクの低いソーシャルレンディングであることは事実です。

 

マーケット型を提供しているソーシャルレンディング運営

AQUSH

※2017年現在は運営していません。

AQUSHは2009年12月に設立されたソーシャルレンディングです。当時はmaneoに次ぐ2番手のソーシャルレンディングとして人気がありました。

今でもマーケット型のソーシャルレンディングを行っている中で、貸付・ファンド型のソーシャルレンディングも取り扱っている両刀持ちです。現在は2種の貸付・ファンド型と1種のマーケット型のソーシャルレンディングを提供しています。

2種の貸付・ファンド型ソーシャルレンディングは、保証会社と提携し、借り手の返済が滞った場合も返済してくれる「保証ローンファンド」と、自然エネルギー発電事業に特化した「ecoエネルギーファンド」です。

マーケット型のソーシャルレンディングは「AQUSHマーケット」と呼ばれており、今回説明した仕組みで投資家と借り手がやりとりを行っています。

公式サイトはこちら

 

AQUSHでは貸倒れが発生している?

AQUSHは、日本で2番目にできたソーシャルレンディングであり、大手扱いされていましたが、個人向けローンで貸倒れが度々発生しています。

企業向けローンの場合は貸倒れがありませんが、やはり日本で個人向けローンには手を出さないほうが懸命なのでしょう。

マーケット型に興味がある方には残念な話ですが、貸倒れが頻発し、2015年を境にAQUSHはほとんど閉鎖状態になっています。完全に閉鎖はしてないものの、昔ほどの勢いはありません。

 

現在ではファンド型ソーシャルレンディングが主流になっている

以前はオークション型とマーケット型がメインでしたが、どちらも貸倒れが発生していく中で、人気は薄れていきました。そんな時に生まれたのが貸付・ファンド型ソーシャルレンディングです。貸し倒れしやすい個人向けローンは辞め、企業向けを中心に融資を行っています。

現在は貸付・ファンド型ソーシャルレンディングの貸倒れ件数は0件です。全くリスクのない投資として最近は話題の種となっています。

しかし、全くリスクがないわけではありません。今まで貸倒れがなかったものの、いつ貸倒れが起きるかは誰にも予想できないでしょう。念のため、リスクをしっかり把握してから投資を始めたほうが良いです。

もしソーシャルレンディングを始めたいのであれば、貸付・ファンド型のソーシャルレンディングを選んで、始めることをおすすめします。

貸付・ファンド型ソーシャルレンディングを詳しくまとめた記事はこちらです。
ソーシャルレンディングの貸付・ファンド型は日本人向き?詳しく解説

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やまもん

やまもん

20代後半/会社員年収600万 運用資産:500万 現在の利益:+285,650円 投資でドカッと稼ぐより堅実に資産を増やしたい、やまもんです。 年金だけじゃ生活できない将来が待っていると周りに脅され、できることをやろうと思い、資産運用に手を出しました。 投資におけるノウハウや運用実績を公開していきます。 Twitterのフォローよろしくお願いします!

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