11月になると「急いでふるさと納税しなきゃ!」と焦ってふるさと納税に飛びつく人も多いです。
Twitterを見てると「ふるさと納税で得した」「ふるさと納税で蟹が届きました~」なんて幸せそうなツイートをよく見かけるようになりましたが、ちょっと待ってください!
ふるさと納税は節税効果もあることから、得しかないと思われがちですが、損してしまう可能性もあるのをご存知でしょうか?
そこで今回はふるさと納税で損しないように、得するお礼品の選び方やおすすめのお礼品についてまとめてみました。
最初に断っておくと、この記事はふるさと納税で1品ぐらいしか買わない人は特に見た方が良い記事です。
2品以上買う場合は損することがほとんどないものの、1品だけの購入だと損する可能性が上がります。
目次
ふるさと納税は得ばかりじゃなく損してることもある
ふるさと納税っておいしそうな商品が並んでいて「節税効果もあるなら買っとこうかな」と考える人も多いかもしれませんが、何も考えずに買っていると損することもあります。(損するケースについては詳しく後述してます)
しっかり仕組みを理解している人なら損せず、かなりお得にお礼品をゲットできているものの、仕組みを理解せずに買っていて、損をしてしまう人がいるのも事実です。
だいたいの人はとりあえず買っておけば得することも多いのですが、しっかり仕組みを理解しておけば、よりお得にふるさと納税を活用できます!
そもそもふるさと納税とは?
まずふるさと納税をよく知らない人向けに簡単な説明をします。
自治体への寄付がうんぬんかんぬんについては興味ない人も多いので、ここでは大事なお金の動きのところだけ押さえておきましょう。
ふるさと納税は簡単に言うと、住民税や所得税の税金を先払いして2,000円で好きな物を購入できる制度です。
たとえばあなたが30,000円分のふるさと納税品を買った場合、28,000円は来年度の住民税や所得税の控除にあてられます。
分かりにくい方は「先に住民税と所得税を一部支払っておくから、2,000円でお得な買い物させてよ~」といったニュアンスでとらえてよいです。
ふるさと納税はいつからいつまで?
ふるさと納税は基本的に1月1日から12月31日の1年間で寄付を行った分が翌年度の控除の対象になります。
つまり2018年11月現在で寄付を行えば、この2018年1月~12月で稼いだ分の収入から生まれる税金が控除対象になると言ったところです。
ふるさと納税はいくらまで?限度額のシミュレーションは?
ふるさと納税は限度額が決まっています。
というの年収によって所得税と住民税は変わりますので、年収が高ければ控除できる金額も増えていくのです。
独身の方だとだいたいの限度額はこちらです。
年収 | 寄付金の上限額 |
300万 | 28,000円 |
350万 | 34,000円 |
400万 | 43,000円 |
450万 | 53,000円 |
500万 | 61,000円 |
550万 | 70,000円 |
600万 | 77,000円 |
650万 | 98,000円 |
700万 | 109,000円 |
750万 | 120,000円 |
配偶者がいたり、子どもがいたりするとまた金額が減ってしまうので、もっと細かい金額を知りたい方はふるさとチョイスで簡単にシミュレーションできますので、調べてみてください。
また寄付金控除の他に医療費控除や雑損控除、住宅ローン控除などを受ける場合は、そのぶん寄付金で受けられる控除額は下がってしまうので、様々な控除を受けている人は、一度専門の税理士に聞いた方が良いです。
ふるさとチョイスの詳細シミュレーションを使えば、控除額も踏まえた計算ができますので、一度シミュレーションしておくことをおすすめします。
ふるさと納税の限度額をシミュレーションする方はこちら
ふるさと納税で損する2つのパターンと得する寄付の仕方
ふるさと納税で損する人の特徴と得するにはどうすればいいのかを説明していきます。
ふるさと納税をよく知らない人がやりがちだったり、押さえておくべきポイントだったりしますので、簡単にチェックしてからお礼品を探しに行きましょう。
2,000円の価値もないものを購入してしまう
結論からまとめておくと2,000円で買う価値のないものはふるさと納税で買っても損です。
例えば600ml飲料水24本で寄付金額1万円のふるさと納税品がありす。
この場合は2,000円だけ自己負担になるので、2,000円で600ml飲料水24本を購入することになるのですが、銘柄にこだわらなければ、同じ量の水が2,000円以下で売ってるんですよね。
ただふるさと納税を2品以上購入する場合は話が別です。
例えば20,000円分ふるさと納税で買い物をしたいと言う場合に、10,000円のものを2つ買っても、自己負担金は2,000円のまま。
【お礼品を1つ買う場合】
10,000円の飲料水を購入
⇒2,000円は自己負担
8,000円は税金の控除対象
【同じお礼品を2つ以上買う場合】
10,000円の飲料水を2つ購入
⇒2,000円は自己負担
18,000円は税金の控除対象
【違う種類のお礼品を2つ以上買う場合】
10,000円の飲料水を購入
10,000円の紅ズワイガニを購入
⇒2,000円は自己負担
18,000円は税金の控除対象
一見、損してしまう飲料水ですが、2つ以上購入したり他のお礼品と合わせて購入したりすればお得です。
このようにふるさと納税はできるだけ複数の品を購入するようにする方がお得度は増します。
逆に1点だけのふるさと納税だと損してしまうこともあるので気をつけてくださいね。
寄付額をオーバーしてしまう
税金の控除対象になる寄付額をオーバーしてしまった分は自己負担となるので注意が必要です。
翌々年に繰り越ししてくれることもありません。
年収に合わせて目安となる金額は前述しましたが、家族構成や保険控除などで細かい金額が変わってきますので、目安のギリギリを攻めすぎたとき、ひょっとしたら寄付額の上限をオーバーしてしまう可能性があります。
ちなみに私は目安の金額から-1万円ぐらいを目途に毎年購入するようにしています。
万が一に損しちゃうことがあっては遅いですし、細かい金額を調べる際に、わざわざ税理士さんに相談へ行くのも面倒だからです。
時間に余裕がある方はお住いの自治体へ相談に行くとよいでしょう。
寄付金は上限いっぱい寄付しないといけないということはありませんので、上限を超えすぎないラインぐらいで止めておくのが無難です。
ふるさとチョイスであれば、様々な控除額を含めて上限額が計算できる詳細シミュレーションもあるので、手元に源泉徴収がある場合はシミュレーションしてみるのをおすすめします。
ふるさとチョイスの詳細シミュレーションで上限を調べる方はこちら
ふるさと納税で得するおすすめのお礼品
昔は買って損するお礼品が多かったものの、今では地域同士で競い合ってお得度を増してきているので、ほとんどのお礼品は2,000円以上の価値があります。
ただ還元率にかなりの違いがあるのも事実です。
ここでは私目線で還元率が高く、使用頻度の高いおすすめのお礼品についてまとめてみましたので参考にしてみてください。
大阪府 貝塚市の「アサヒスーパードライ 350ml×24缶」
【寄付金額:10,000円】
ビールを飲む人ならビールは絶対に買っておいた方が良いです。
Amazonで買うと4,744円しますが、ふるさと納税で買えば半額より安い2,000円で購入できます。
ビール系は還元率がかなり高いので、毎日飲む人なら複数買ってもよさそうですね。
アサヒスーパードライをふるさと納税する方はこちら
北海道八雲町の「イクラ醤油漬け100g×6パック」
【寄付金額:10,000円】
ふるさと納税と言えば、高級品のお肉や魚介が人気なのですが、なかでもこのいくらは安すぎます。
同じ北海道産のいくら醤油漬けを調べてみると、Amazonは500gで6,980円でした。
相場の4分の1で購入できるってお得すぎませんかね…
ちなみに私は去年、いくらの醤油漬けを実家に送っています。普段わざわざ買うものでもないのでかなり喜ばれましたよ。
いくらの醤油漬けをふるさと納税する方はこちら
茨城県 境町の「茨城県のお米4種食べくらべ20kgセット」
【寄付金額:12,000円】
常日頃からお米を食べているのでしたら、こちらがかなりおすすめです。
米20㎏を2,000円で買えるって相当安いですし、お米を基本買わない人でも僕みたいに実家へ送ればかなり喜ばれます。
ちなみにお米は5㎏で2,000~3,000円しますので、普段の4倍は安くで買えるってことに...
私は他にいいのがなかったらこのお米20キロも実家あてに購入する予定です。
20キロは一人だとなかなか消費できないのでファミリー層向けとも言えますね!
お米20キロをふるさと納税する方はこちら
損してしまうことがないように気をつけよう
ふるさと納税はよっぽどのことがない限りは損しません。
ただ1品しかふるさと納税しない人は、2,000円の価値がないものを買ってしまったりして損するケースも珍しくありません。
「とりあえず買っとけばいいや」と考えたくなる気持ちも分かるのですが...
- 1品買いするなら2,000円の価値があるのか確かめる
- 自分の寄付金上限額がどれくらいなのかを知っておく
(心配なら目安金額からいくらか引いた金額で寄付する)
この2点さえ抑えておけばふるさと納税で損をすることはありません。
ふるさと納税は「知ってる人が得をする」から「知らない人が(税金的に)損をしている」になりつつあるので、周りの皆さんには広くオススメしたい。これが税金の正しい使われ方なのかは置いておいて。
— ろじぱら ワタナベ (@logipara_wata) 2016年4月13日
最近は「ふるさと納税すると得する」ではなく「ふるさと納税を使わないなんて損してますね」と言われる時代になってきています。
ふるさと納税は使い方を間違わなければ、かなり得するお買い物ですので、ぜひ利用してみてください。
ふるさと納税できるおすすめのサイトはこちら
【補足】
「どうしても上限ギリギリまでふるさと納税したいんだ!」と言う方は税理士に相談してください。
私のような一般人がお答えするのは法に触れるので、税理士に聞くしか方法はないです。