最近はクラウドファンディングという言葉も浸透してきており、クラウドファンディングの1つの形態であるソーシャルレンディングも注目されるようになってきています。
そこで今回はソーシャルレンディングにはどんな会社や企業があるのかまとめてみました。
目次
ソーシャルレンディングは会社や企業によって特徴がある
ソーシャルレンディングの会社(事業者)は数多くありますが、よく見てみるとそれぞれに特徴があります。
会社によって力を入れているところや経営している目的にも違いがありますし、似たようなソーシャルレンディングの運営会社は少なからずあるものの、細かいところまで見れば、あなたの気にいるソーシャルレンディングが見つかるはずです。
株式投資だとどこの証券会社を選んでも購入できる株式は同じですが、ソーシャルレンディングだと運営会社によって投資できる企業は変わります。
他にも様々な違いがありますので、今回は初心者でも分かりやすくまとめてみました。
ソーシャルレンディングの会社ごとの違いとは?
もちろんお金を借りたい企業とお金を貸したい企業をマッチングさせるなどやっていることは同じなのですが、ソーシャルレンディング運営会社によって違いはたくさんあります。
特に融資の受け入れ先と利回りや運用期間に大きな違いがありますので、その2点を簡単に説明していきましょう。
会社ごとに特徴のある業種
ソーシャルレンディングの運営会社ではそれぞれ扱うファンドが異なります。
というのもソーシャルレンディングは、投資家であるあなたに投資先を紹介する仲介会社なので、紹介する投資先が健全な運営をしている企業なのか見極めなければいけません。
ただ企業によって業種が違いますので、もしマルチに対応するとなったら、不動産に強い人材や飲食店に強い人材など審査する会社の人間にそれぞれのスペシャリストを置く必要が出てきます。
ただそれだけ人材を集めるのも大変な企業もありますので、ソーシャルレンディングによって投資先の対象となる企業の業種を限定していることが多いです。
例えば不動産に特化しているソーシャルレンディングの運営会社をよく見てみると、審査する従業員が不動産業界に精通している人ばかりというのがわかります。
つまりソーシャルレンディングの運営会社によっては得意とする業種がありますので、よく見てみると会社ごとに扱っている投資先ファンドがまったく違うことは明白です。
利回りや運用期間も大きく変わる
投資家からすると、一番注目したいのが利回りと運用期間でしょう。
ソーシャルレンディングの運営会社によって利回りと運用期間は変わります。
高い利回りで短い運用期間のファンドをよく扱うソーシャルレンディング運営会社もあれば、低い利回りで長い運用期間のファンドを扱うところもあり、様々です。
最近募集しているファンドの傾向を見ながらどういう運営会社なのかを見極めた上で口座開設するところを決めるようにしましょう。
各ソーシャルレンディング運営会社の利回りや運用期間については別の記事で詳しく説明していますので、利回りや運用期間で選びたい場合は参考にしてみてください。
ソーシャルレンディング会社を徹底比較!どこを選べば良いの?
ソーシャルレンディングの会社はどんな企業に融資するの?
前述したようにソーシャルレンディングの運営会社によって融資先の企業は傾向が決まっています。
そこで今回は約25のソーシャルレンディングの運営会社の傾向から、どんな企業に融資しているのか調べてみました。
不動産業が多い
ソーシャルレンディングで最も融資先として選ばれていると言っても過言ではないのが、不動産です。
不動産は担保を取りやすいことから、投資家を集めやすいので、ソーシャルレンディングを運営する会社としても扱いやすいのでしょう。
不動産に特化しているソーシャルレンディングも数多く、国内外問わずに扱っている運営会社もあれば、国内のみ・海外のみの不動産に特化して運営している会社もあります。
ただ不動産は担保がある分、利回りは低めであり、4%~8%あたりが相場と言えるでしょう。
【不動産に特化しているソーシャルレンディング運営会社】
- オーナーズブック(国内)
- LCレンディング(国内)
- ラッキーバンク(国内)
- タテルファンディング(国内)
- レンデックス(国内)
- アメリカンファンディング(海外)
- ガイアファンディング(海外)
- クラウドリアルティ(国内外)
再生エネルギー事業
少し前までは不動産がとても人気のあるソーシャルレンディングだったのですが、最近は再生エネルギー事業も人気が出てきています。
風力発電や太陽光発電などの発電ファンドが多いのですが、運用期間が短く、利回りが高めの投資ファンドが多いので、再生エネルギー事業を選んで投資している人も多いです。
担保ありで利回りが10%を超えるファンドも多いので、ソーシャルレンディングの中で人気が高いのも納得でしょう。
特にクラウドバンクの風力発電ファンドなどは全額担保でファンドを募集しているため、安心して投資できます。
【再生エネルギー事業に特化しているソーシャルレンディング運営会社】
- グリーンインフラレンディング
海外の新興国ファンド
ソーシャルレンディングは基本的に国内で取り扱っていることも多いのですが、中には海外に拠点を置いて海外向けに融資をしているソーシャルレンディング運営会社もあります。
海外の新興国と聞くと、リスクがあるように聞こえますが、新興国だからといってリスクのある融資をしているわけではありません。
日本で融資と言えば、真っ先に思い浮かぶのは低金利で借りられる銀行ですが、海外だと日本ほど銀行の金利が低いものではなく、我々が高い金利だと思っているソーシャルレンディングのほうが海外から刷ると金利が低いケースもあります。
そのため海外の企業で「銀行の金利は高いから借りるリスクは大きすぎる...」と事業を諦めている企業も多いのです。
そういった海外の企業に融資を行うことで、日本国内の他のソーシャルレンディング運営会社より高い利回りを実現させています。
【海外の新興国に特化しているソーシャルレンディング運営会社】
地方事業
ソーシャルレンディングの中には少数ですが、地方事業に融資するファンドを扱っているソーシャルレンディング運営会社もあります。
地方の活性化を目的としており、都市部と地方の格差を埋めようという試みもあるのが地方事業ファンドです。
利回りは7%程度で平均的ですが、地方を応援しつつ資産運用をしたいという方には、ぜひおすすめしたいソーシャルレンディングと言えるでしょう。
【地方事業に特化しているソーシャルレンディング運営会社】
- さくらソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングの会社をいくつか選んで分散投資
ソーシャルレンディングは運営会社によって、取り扱っているファンドや利回り、運用期間など違いがたくさんあります。
現在は不動産や再生エネルギーが特に人気のあるソーシャルレンディングとなっていますが、投資をする際は分散して投資することがおすすめです。
「利回りが高い再生エネルギー事業だけに投資する!」
「不動産を応援したいから不動産に投資したい」
というような考えでもよいのですが、確実に利益を出すことを目標にするのであれば、投資先の業種は分散させましょう。
投資はいかにリスクを減らしながら利益が得られるかを考えなければいけません。
万が一にも不動産業界に大ダメージとなるようなニュースでも流れたら、不動産向けに投資したお金が返ってこない可能性は高くなるでしょう。
あまり考えられないことではありますが、万が一の事態にも備えて投資しておいたほうが良いです。
もし不動産業界がダメになったと考えたら、100万円不動産業界に投資してるケースと50万円ずつ不動産と再生エネルギーに投資しておけば、50万円は守れます。
世の中何があるかは分かりませんので、念のためソーシャルレンディングで資産運用する場合は、複数の運営会社に口座開設して分散投資することが大切です。