「銀行は融資してくれないし、他にお金を借りることができるところはある?」
「ソーシャルレンディングでお金を借りる仕組みについて知りたい」
ソーシャルレンディングは銀行で融資を受けられない企業が資金調達できる1つの方法です。
ただ無条件でお金を借りることができるわけではなく、借りるにも条件があります。
そこで今回はソーシャルレンディングで資金を借りることについてや借りる条件についてまとめてみました。
目次
ソーシャルレンディングで資金を借りることはできる?
ソーシャルレンディングでは利息を払う必要があるものの、条件さえ満たせば資金を借りることができます。
銀行は企業の大きさを重視して融資を決めるため、まだ規模の小さい中小企業だと銀行からの融資が下りにくいですが、ソーシャルレンディングだと資金の使いみちであるプロジェクトの内容を重視して融資を決めますので、中小企業でも資金を借りることが可能です。
また中には銀行の融資に加えて、足りない分をソーシャルレンディングで資金調達してまかなうなど、ソーシャルレンディングは多用な使い方で利用できます。
「銀行で融資が受けれなかったけどなんとか資金調達したい」
「銀行の融資だけじゃ足りない...もう少しどこかから融資を受けられないのか?」
というような方はソーシャルレンディングで融資を受けてみるよう考慮するのも良いでしょう。
日本だと個人で借りるのは難しく、借り手は企業のみ
「ソーシャルレンディングでお金を借りたい!」
ソーシャルレンディングはお金を借りるという面では便利ですが、日本では企業しか借りることができないようになっています。
海外のソーシャルレンディングでは審査を受ければ、個人でも資金を借りることができますが、日本では審査すら受けることができません。
昔は日本でも個人向けのローンファンドを扱っていたのですが、個人向けローンファンドは貸し倒れが多く、投資家が損をしてしまうことが多発しました。
ちなみにmaneoやAQUSHが個人向けに取り扱っていましたがmaneoは個人向けローンファンドの廃止、AQUSHは運営停止しています。
海外では問題なく成立しているものの、maneoやAQUSHの前例から日本では個人向けローンが難しいと判断されており、どこのソーシャルレンディングも企業向けしか取り扱っていないのです。
個人は借りれず、企業しか借りれないということは注意しておきましょう。
ソーシャルレンディングで借りるメリットとデメリットは?
「ソーシャルレンディングでお金を借りれる事は知ってるけどどんなメリットがあるの?」
「銀行の融資に比べてどんなメリットとデメリットがあるの?」
ソーシャルレンディングでお金を借りることができると言っても、銀行と違ってどんなメリットとデメリットがあるのか確認しておきたい人も多いでしょう。
そこで今回は銀行との違いをまとめてみました。
銀行よりも借りやすい
前述しましたが、銀行は企業に対して融資し、ソーシャルレンディングはプロジェクトに対して融資します。
銀行は企業に対して融資しますので、企業の規模が小さいとなかなか融資してくれません。しかしソーシャルレンディングはプロジェクトがしっかりしていれば融資を受けられます。
ソーシャルレンディングの審査が甘いわけではありませんので、収支の見込めるプロジェクトでなければいけませんが、規模の大きくない企業で資金を借りたい場合はソーシャルレンディングのほうが良いでしょう。
資金調達できるまでが早い
ソーシャルレンディングでは審査を受けて、通過できればすぐに投資家を募集できますので、銀行と比べて早い資金調達ができます。
ただ資金調達できる期間が早いぶん、銀行に比べると借りられる融資額は小さいです。
小口の資金調達をしたい企業にはソーシャルレンディングでお金を借りるほうが良いでしょう。
銀行よりも返済利率は高い
ソーシャルレンディングは銀行よりも借りやすい面があったり、資金調達が早くできたりなどメリットも多いですが、銀行よりも便利に借りられるぶん、返済利率が高いのはデメリットです。
銀行は大口で融資するため、利率は低く1~2%で済みますが、ソーシャルレンディングの場合、貸し手が4~14%ほどの利回りを受け取っていますので、それ以上の利率を負担しなければいけません。
借りやすい業種について
ソーシャルレンディングは事業者ごとに業種を特化していることが多く、ソーシャルレンディングで融資を受ける先はある程度定まってきます。
中でも一番多いのは不動産特化のソーシャルレンディングでしょう。いくつかありますので、借りる先の事業者選びで迷うほどです。
次に人気なのは再生エネルギー関連です。風力発電や太陽光発電、バイオマス発電などがメインであり、不動産に比べると少し返済利率が高めな傾向にあります。
他にもリース業者に特化しているソーシャルレンディングなど事業性資金に特化している所も多いです。
ソーシャルレンディングでお金を借りる条件とは?
ソーシャルレンディング会社の審査に合格する
前述しましたがソーシャルレンディングでお金を借りるには、ソーシャルレンディング事業者からの審査に合格しなければいけません。
世間からは借りやすいと思われているものの、ソーシャルレンディングの審査は銀行よりも厳しいと言われているほどです。
銀行は企業の運営体制がしっかりしているかどうかをチェックしますが、ソーシャルレンディングは融資を受けて実行するプロジェクトが成功して、利息付きでしっかり分配されるのかを審査します。
つまり失敗する可能性の高いプロジェクトには融資がおりませんので、どんな大企業でもプロジェクト内容が悪ければ審査に受かりません。
どれだけ実現性の高いファンドになるのかをアピールしなければいけませんので、それなりに資料を必要とします。ソーシャルレンディング事業者によって必要な書類も変わってきますので、必要なものに関しては各ソーシャルレンディングに問い合わせてみましょう。
融資を受けられる限度額
これまでのソーシャルレンディング案件を見てみると、1案件2~3億円あたりが上限となっているケースが多いです。
融資を受けたいプロジェクトの業種や内容によって上限額はもちろん変わります。
現在は投資家がそれほど集まるか分からないゆえの上限設定になっているところも多いので、今後ソーシャルレンディングの認知度が上がれば、投資家の数も増えて上限額が5億、10億と上がっていくかもしれません。
2018年現在は1案件2~3億円あたりですので、1つの参考にしてみてください。
いち早くお金を借りるならソーシャルレンディング
今回はソーシャルレンディングでお金を借りるための条件や借りるメリット・デメリットについてまとめてみました。
そこでここまで説明したことをまとめてみました。
- 融資先のプロジェクトがしっかりしていれば規模が小さい会社でも借りられる
- 銀行よりも資金調達は早い
- 金利は銀行よりも高い
- 不動産や再生エネルギー関連は借りやすい
- 融資額は上限でも2~3億円と少なめ
ただ実際にソーシャルレンディングでお金を借りられるかどうかは分かりません。
まずはあなたが借りる目的に沿ったソーシャルレンディングを見つけて、融資の申込みをしてみると良いでしょう。
各ソーシャルレンディングには投資家向けとは別に、企業向けのページもありますし、簡単な融資を受ける条件について載せているところもあります。
まずは様々なソーシャルレンディングを比較してみて、どこのソーシャルレンディングならお金を借りることができそうかチェックしてみましょう。
別の記事で日本にあるソーシャルレンディング事業者についてまとめている記事がありますので、業者の合うソーシャルレンディングを知りたい方は参考にしてみてください。
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